インドについて
第10回 『タミルナドゥ州 職業訓練校視察レポート』
愛媛県は県内経済団体と連携し、令和7年2月2日(日)~7日(金)の日程で、昨年度に続いて2回目となるインド経済交流ミッションを実施し、前回のミッションで経済協力に関する覚書を締結した「タミルナドゥ州」を訪問しました。前回の70名規模を上回る約80名が参加した本ミッションにおいては、県内企業のビジネス機会創出に向けた現地企業との集合型の商談会や、インド人材の受入れに向けた情報発信や関係者との交流・協議、将来的な県産品輸出を見据えた食の魅力発信等を実施しました。なお、2年連続での同一国へのミッション派遣は初となります。
2月5日(水)にはタミルナドゥ州が運営する職業訓練校ITI (Industrial Training Institute) Guindy校を視察しました。
ITIは技能労働者を育成するために設置された州立・私立の教育訓練機関で、全国で約15,000校、タミルナドゥ州では公立113校、私立503校が運営されています。同州のITIには57のコースがあり受講期間は1年から3年。14歳から40歳までの方が入学できます。毎年6月には全国共通の卒業試験があり、合格者には習得技能を証明する修了書が渡されます。
視察したITI Guindy校(タミルナドゥ州・チェンナイ市内)は1842年創立で、インドで最も歴史がある訓練校のひとつです。自動車整備、電気・通信工事、電気設備技術、家電修理、溶接、測量、土木、設計、システム開発、プログラミング、Web設計などのコースがあり、校内ではそろいの制服を着た学生たちが熱心に講義を聞いていました。就職後の即戦力として活躍できるようにと民間企業のニーズに応えた人材育成も行っており、校内にはインド有数の財閥「タタグループ」や日本の「株式会社安川電機」が寄贈した訓練設備が並んでいました。ITI Guindy校で学ぶ学生たちにとって技術大国である「日本」は憧れの国だそうで、チャンスがあればぜひ働いてみたいと語ってくれました。 また愛媛県では令和6年1月に愛媛県外国人技能実習生受入組合協議会がインド技能開発公社と技能実習生受入れに関するMOUの締結を行ったほか、本ミッションにおいて新居浜市および西条市の企業3社が現地で実技および面接試験を行い、今年の8月に8名の技能実習生の来県が決まるなどインドとの人的交流の拡大に向けて着実に前進しています。愛媛県インドサポートデスクとしても、高度外国人材の採用を支援するとともに現地送り出し機関やITIのような人材育成機関等と連携した技能実習生の採用支援を行ってまいります。
愛媛県インドサポートデスクでは、業界や製品ごとにおけるインドでの市場リサーチやインドビジネスを展開するにあたり必要となる税制・法制度の助言等を無料(お問合せの内容によっては、専門機関への仲介等の有償サービスとなる場合があります)で行っております。
またサポートデスクの現地担当者が、Facebookを通じて、現地の様子等を発信しております。
インドビジネスに関心がある愛媛県企業様におかれましては、是非愛媛県インドサポートデスクをご活用ください。
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