第11回 『タミルナドゥ州 県産品PRイベントレポート』

愛媛県は県内経済団体と連携し、令和7年2月2日(日)~7日(金)の日程で、昨年度に続いて2回目となるインド経済交流ミッションを実施し、前回のミッションで経済協力に関する覚書を締結した「タミルナドゥ州」を訪問しました。前回の70名規模を上回る約80名が参加した本ミッションにおいては、県内企業のビジネス機会創出に向けた現地企業との集合型の商談会や、インド人材の受入れに向けた情報発信や関係者との交流・協議、将来的な県産品輸出を見据えた食の魅力発信等を実施しました。なお、2年連続での同一国へのミッション派遣は初となります。

ミッション最終日には、州都チェンナイで将来的な県産品の輸出を見据えた食のプロモーションイベントを開催しました。インドへの食品輸出には煩雑な手続きやコールドチェーンの未整備などのハードルがあるものの、県として挑戦していきたい重要なテーマです。今回はインドにおける市場調査や営業活動を通じて日本食レストランを顧客に持つ卸売業者を発掘できたことから、その業者を通じてブリ、真鯛、マグロなどの県産水産物をミッションに合わせて試験的に輸出しました。そして在チェンナイ日本国総領事館の全面協力のもと、総領事公邸においてPRイベントを開催。タミルナドゥ州政府関係者や地元経済界のキーパーソン、ホテル・レストラン関係者など約30名に水産物の養殖技術などについて紹介し、現地で調理した料理を実際に味わっていただきました。当日は同州のラジャ商工大臣も来場され、寿司や刺身に舌鼓を打たれました。

インド国内での日本食レストランは400店強と他のアジア諸国に比べまだ少ないのが現状ですが、チェンナイなどの沿岸地域には水産物を食べる文化がありエビの養殖なども盛んです。経済成長と比例して富裕層を中心に日本食の人気が高まりつつあることから、将来的な需要拡大を見据え、県産品市場の開拓を他県に先駆けて取り組んでまいります。

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