第17回 『インドには「日本の正月」がない?』

日本では1月1日は全国共通の「正月」ですが、インドでは全国一斉に「正月」を祝う文化はありません。インドでも1月1日は祝日で「Happy New Year」という挨拶も交わされますが、、日本の正月ほど特別な意味を持つわけではありません。インドの人々が本当に大切にしているのは、地域や宗教、生活と深く結びついたお祭りなのです。

インドの祭りとしてよく知られているものに「ディワリがあります。ディワリは「光の祭り」と呼ばれ、富や繁栄、善が悪に勝つことを祝う行事です。ヒンドゥー暦に基づいて行われるため毎年日付は異なりますが、一般的には10月下旬から11月ごろに祝われます。特に北インドでは、ディワリを一年の区切り、いわば正月のように捉える人もいます。

一方、愛媛県インドサポートデスクがある南インドのタミルナドゥ州では、ディワリ以上に「収穫祭(ポンガル)」が大切にされます。ポンガルも太陽の動きに基づいて日付が決まるため毎年同じ日ではありませんが、1月中旬ごろに行われるのが一般的です。2026年は1月14日~17日にあたり、この期間は会社、政府機関、学校などは休みになります。この収穫祭は州によって呼び名が異なり、タミルナドゥ州ではポンガル、アンドラ・プラデシュ州やカルナタカ州ではサンクランティなど、地域ごとに名称と習慣が違います。

ポンガルは4日間にわたって祝われます。初日は家や台所を清め、一年の厄を落とします。2日目がメインイベントが開催される「ポンガルの日」で、太陽に感謝を捧げ、収穫された米を使った甘いお粥(ポンガル)を炊いて祝います。3日目は家畜に感謝する日で、農業の働き手として欠かせない牛を洗い、飾り立てて敬意を表します。最終日は親族や友人を訪ね、交流を深める日とされています。

インドは広大な国であり、州ごとに文化や生活様式が大きく異なります。人々が大切にする「節目」の行事も地域によってさまざまで、日本のように全国一斉に正月を迎えるわけではありません。宗教や農業、暮らしに根ざした祭りが、その土地にとって新年のような役割を果たしています。こうした背景を知らずに出張や会議の予定を入れると、現地ではほとんど人が動いていないという事態も起こり得ます。相手の州で大切にされている時期を理解することが、円滑なビジネスにつながるコツなのです。

愛媛県インドサポートデスクでは、業界や製品ごとにおけるインドでの市場リサーチやインドビジネスを展開するにあたり必要となる税制・法制度の助言等を無料(お問合せの内容によっては、専門機関への仲介等の有償サービスとなる場合があります)で行っております。
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愛媛県産業政策課スゴ技グループ
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ポンガルフェアをPRするホテルの看板

ポンガル(ミルク粥)

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